おススメ本(書評)

フツーの人でもアイデアが次々に! 書評『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』

 

今回は、書評『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』です。


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

 

企画やアイデアという言葉に苦手意識のある人は、割と多いですね。

今この文章を読んでいる人の中にも、「企画やアイデアは閃く力に優れた『一部の才能ある人たち』が携わるものであって、フツーの人には難しい世界だ。」と思っている人が大勢いることでしょう。

 

でも、もう大丈夫です。

安心して下さい。

今回採り上げる『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』には、そんなフツーの人でも次から次へとアイデアが浮かぶ方法論がまとめられています。

 

著者は、バンダイの大ヒット商品となった玩具「∞プチプチ」をはじめ、数多くのヒット商品を世に送り出している高橋晋平さんです。

この本で述べられている発想法は著者である「高橋晋平さん自身が普段用いている手法」であり、高橋さん自身もこの手法を用いるまでは企画の仕事が思い通りに進まなくて苦労したとのこと。

 

著者である高橋さんは、本書の中で述べています。

仕事歴としてはまったく順風満帆ではなく、特に入社3年目頃までは、社内で企画を殆ど通すことができず、ボツになってばかり。スランプに陥り、頭の中が真っ青になって、何も思いつかないという状況が何度も起こりました。また、その頃出ていた「企画術」「発想法」のような本を読んで勉強したりしても、それで新しい企画が浮かぶことはありませんでした。

 一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

 

また、高橋さんは本書の中で以下の発言もしています。

僕はこの先「一生企画に困ることはない」と公言しています。その理由は、特殊な才能があるからでもなければ、人の何十倍も努力しているからでもありません。日々、企画の材料になるネタをメモし続けて、それをもとに企画を生み出す“仕組み”を試行錯誤の上、手に入れたからです。

 一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

 

この本の中で説明されている「ある仕組み」どおりに作業をすれば、特別な才能が無いフツーの人でも、企画のアイデアが100個でも200個でも生まれるようになります。

しかも、すぐにマスターできますので、もしも今日から突如企画のアイデアを考えることになっても大丈夫です。

一定の仕組みに従って作業を進めていけばアイデアがいくらでも浮かぶように出来ていますから、1時間で100アイデアも不可能ではありません。

作業は身の回りにあるものしか使用しませんから、お金もかかりません。

しかも、多数浮かんだ中から良いアイデアを選ぶ方法まで具体的に書いてあります。

「会社で企画を提出するが良い案が浮かばない人」や「企画を考えたいが何をやればいいのか分からない人」は、ぜひ一度試してみてください。


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』大まかな流れ

 

『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』は、下記の構成で成り立ってます。

●第1章 企画づくりの材料をメモする「ネタ帳」
●第2章 アイデアを量産する「かけ合わせメモ」
●第3章 ヒット企画へと仕上げる「三角形メモ」
●第4章 企画を実現させるためのマインドセット

第1章~第3章までで、アイデアを沢山生み出して企画を作り上げるまでの仕組みを学びます。

第4章が、企画を作り上げた後、実際のカタチとして世に送り出す上での心構えが説かれています。

第1章 企画づくりの材料をメモする「ネタ帳」

第1章はネタ集めの仕組みがまとめられていますが、RSSリーダー・Twitter・Evernoteなどをフル活用するところが真新しくて目を引くポイントかもしれませんね。

日常的に活用できるものは何でも活用して、あらゆる状況でネタ集めが出来る仕組みが学べます。

個人的に技アリだと思ったのは、「Twitterの活用法」でしたね。

えっ?どんな方法?

それは実際に本を読めば分かりますよ(笑)。

第2章 アイデアを量産する「かけ合わせメモ」

第2章はアイデアを次から次へと量産する仕組みがまとめられていますが、ここは比較的オーソドックスでもあります。

掛け合わせ方式でアイデアを生み出していきます。

広告代理店に勤めている人なら多かれ少なかれこの手の方法論はあるはずですから、広告代理店以外の人にとって美味しい部分になってくるのではないかと。(広告代理店の経験者としては、ノウハウの再確認をするのに良いとおもいます。)

言い方を変えると、「単に奇をてらっただけの変な発想本」ではなく、「企画作業の王道部分もちゃんと押さえた良書」だということが確認できます。

第2章で特に私の目を惹いたのは、Excelの使用を義務化している所でしたね。

Excelを使うところまで細かく仕組み化されているからこそ、「誰でもマスターできる本」として登場したのかもしれません。

そしてもう一つ目を惹いたのは、沢山生み出したアイデアの中から良いアイデアを選ぶ方法まで網羅されていることですね。

アイデアを沢山生み出したまでは良かったものの、その中からどれを選べば良いのか分からない。

これでは、現実の企画業務が1ミリも前へは進みませんから(笑)。

沢山のアイデアの中からダサいアイデアを選んでしまったら、意味がありませんし。

第3章 ヒット企画へと仕上げる「三角形メモ」

第3章では生み出したアイデアを企画として仕上げる仕組みを学びます。

ここでの目玉は、もちろん「三角メモ」です。

「六角形ではダメなのか?」

ええ、三角形じゃないとダメなんです(笑)。

「じゃあ、どんな三角なのか?」

それは本を読んでみてくださいとしか言えませんね(笑)。


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

本書の欠点

 

既にプロの企画マンをしていて、割とアナログな仕事をしてきた人たちの一部からは、 本書のシステム的な方法論に対して「こんなの邪道だ」的な否定的な意見が出るかもしれません。

でも、働き方改革が叫ばれる昨今において、企画を「誰でもやれる業務」にする可能性を秘めた本書の意義は非常に大きいので、大した問題にはならないでしょう。

こういう人たちにおススメです

 

『一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)』は、特別な才能を必要とせず、才能ではなく仕組みをフル活用することで、アイデアを次々に生み出すための本です。

したがって本書がおススメなのは、著者も述べているとおり、「フツーの人」です。

その中でも即効性が高いと思われるのは、今すでに企画業務の現場に携わっている人でしょう。

「会社で企画を提出するが良い案が浮かばない人」や「企画を考えたいが何をやればいいのか分からない人」が特におススメです。

会社のデスクで、この本を広げながら、アイデアを量産してしまいましょう。

私も何かを閃くのはあまり得意ではありませんでしたので、自分が広告代理店マンだった時代にこういう本があったら、すごく助かったと思います。


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

おわりに

 

本書で採り上げている「ネタ帳」や、アイデアを量産する「かけ合わせメモ」、企画のバランスを見定める「三角形メモ」を使えば、 誰でもヒットメーカーになれる可能性があります。

平易でわかりやすく、ひとつひとつが実践的。

例題も豊富。

アイデアを量産する仕組みさえあれば、ヒット企画を生み出すのに特別な才能なんていりません。

本書は、∞プチプチなど大ヒット商品を数々生み出してきた著者が、 アイデアをどんどん生み出す仕組みを初公開します。

 

《本の概要》
タイトル:一生仕事で困らない 企画のメモ技(テク)
著者:高橋晋平
出版社: あさ出版 (2018/2/24)

《著者プロフィール》
高橋晋平(たかはし・しんぺい)
株式会社ウサギ 代表取締役 1979年秋田県北秋田市生まれ 2004年に株式会社バンダイに入社
大ヒット商品となった玩具「∞プチプチ」など、バラエティ玩具の企画開発・マーケティングに約10年間携わる。


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)

ABOUT ME
Norizo-Ninja
貞吉 則蔵(さだよし のりぞう) ・40代 ・氷河期世代 ・自由人 ・投機取引(相場歴10年超・FX・S&P500ETF・手法の軸足はトレンドフォロー) ・広告代理店マンだった人(10年勤めて退職) ・資格: 宅地建物取引士(合格当時は宅地建物取引主任者) ・出身校: 慶應義塾大学 ㈱電通など ・短編小説 ・エレキギター(Gibson Les Paul Standard・Fender Eric Clapton Stratocaster) ・格闘技(Kickboxing)
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