結婚などを機に、ローンを組んでマンションを購入。
いざローンを返済し始めた後でも、まだローンが残っているのに、何らかの事情でマンションを売る場合があります。
若いうちなら転勤や離婚、年配になると子どもが社会人になったりして住み替えを検討といった具合でしょうか。
不動産を売りたいとおもっても、買い手が現れなければ売買契約が成立しません。
売れなければ、ゼロ円にしかなりません。
これからの日本は、
少子化問題
人口減少
空家問題
など、住環境と関係する問題も本格化します。
従来なら値下げすれば買い手が見つかった状況であっても、今後は買い手自体が中々見つからない事態も考えなくてはなりません。
そうなると、買う前の段階から、売却のことを視野に入れたマンション選びがあっても良いのかもしれません。
結論を先に述べておくと、マンションは設備やクオリティなどよりも、利便性の高い立地かどうか?が圧倒的です。
売却が難しいマンションや、売却出来たとしても価格面で不利なマンションにはどのような特徴があるのか?
以下に代表的なものをとりあげます。
Contents
不人気エリアのマンションは売るタイミングで苦労する
電車で都心へアクセスするのにあまり便利ではないエリア、子育てする上であまり評判の良くないエリアですと、物件の取り合いになりにくい分だけ見向きもされないリスクは高まります。

駅前の商店街がシャッター通りになっている等、さびれている場所も利便性の面でマイナス材料です。

ターミナル駅に近く、商店街やスーパー、銀行、役所などが近くにあって、学校や病院、図書館などの公共施設が近くにあれば、その物件は取り合いになりやすい分だけ有利です。
駅から遠いマンションは売るタイミングで苦労する
マンションは最寄り駅から5分以内が理想的です。
駅から10分以内だとギリギリです。

不動産関係者と話をしていても、駅から5分以内のマンションと10分以内のマンションでは物件の動き方が全然違うという声が多いです。
駅からの所要時間が「たった5分違うだけ」で全然違うのがマンション市場です。
また、10分以上かかってしまうマンションは、一戸建てと比較されやすくなります。
面積が広すぎるマンションは売るタイミングで苦労する
結婚を機会にマンションを買う。
その需要に応えるマンションは、70~80㎡の物件が多いです。

100㎡超のマンションだと、オーバースペックになりやすい分だけ平米単価が安くなりがちです。
また、100㎡超のマンションは郊外に多いですが、郊外だと一戸建てと比較されやすくなります。
結び:既に中古マンションの在庫は過去最高レベルに
2024年には、3人に1人が高齢者になり、 2033年には、3戸に1戸が空き家になり、 2040年には、自治体の半数が消滅という指摘があります。
中古マンションの資産価値に関しては「大都市への転入は続いているのだからまだ大丈夫」という考え方もありますし、「今のうちから色々と対策を考えた方がいい」という考えもあります。
ちなみに、首都圏の中古マンションは、既に在庫の山です。
中古マンション在庫は未曾有の5万件目前に
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これは、首都圏中古マンションの在庫件数と前年比の推移を示している。
東日本不動産流通機構によると、首都圏中古マンションの在庫件数は2015年6月から44か月続けて増加しており、2019年1月には4万8796件と過去最高を記録、いよいよ未曾有の5万件が目前に迫っている。
私個人の意見としては「今の内から色々と考えて行動した方が良いだろうな」です。
皆さんはどう考えますか?