時事ネタ

トランプ政権の北朝鮮ビジネス──核の脅威はカネになる

 

米国と北朝鮮の非核化を巡る協議は、物別れになりました。

【ワシントン=永沢毅】米国と北朝鮮は5日、スウェーデンの首都ストックホルムで非核化を巡る実務者協議を開いた。北朝鮮は協議後、米国の姿勢に変化がみられなかったとして「交渉は期待に沿わず、決裂した」との認識を表明した。これに対し、米国は北朝鮮の発言を「議論の中身を反映していない。良い議論ができた」と反論し、2週間後の再協議に前向きな姿勢を示した。

米朝の実務者協議は2月以来で、ストックホルム郊外の施設で8時間超に及んだ。事実上の物別れに終わったことで、非核化とその見返りを巡る両者の溝の深さが改めて浮き彫りになった。北朝鮮の非核化への道筋は不透明さを増している。

引用元:米朝協議、北朝鮮「決裂した」 米は継続に期待

 

コトの発端は、北朝鮮が長距離ミサイルを米国に向けて挑発したことです。

北朝鮮なんて、米国が本気で武力攻撃すれば30分で倒せる相手だと思うんですが、色々と手間がかかっている様子です。

以下に整理します。

 

非核化して双方にデメリットなら、暫くは棚上げかもね

北朝鮮の核の脅威は、米国が日本と韓国に兵器を買わせる口実

 

米国にとって、北朝鮮問題はメシのタネでもあります。

せっかくの脅威が消えてしまったら、日本や韓国に売っていた兵器の売上が激減して軍需産業が打撃を受け、米国の国益が損なわれます。

問題が株式市場に波及したら、トランプ政権としては大きな痛手になります。

メリットとデメリットが交錯する状況で、米国がどこまで本気になるのか疑問です。

 

北朝鮮が核兵器を今手放すメリットは無い

 

他に取り柄の無い北朝鮮にとって、核兵器は唯一の外交カードではないのでしょうか?

非核化したら、北朝鮮の取り柄なんて無いでしょう。

北朝鮮のGDPは鳥取並みです。

北朝鮮が国際社会に対する挑発を繰り返している。2017年11月29日には、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射し、到達高度が4000キロに達したと発表。米国全土が射程の範囲に入る可能性を示唆し挑発した。もっとも、北朝鮮の名目国内総生産(GDP)は1兆8000億円程度で、日本の鳥取県や高知県などの名目県内総生産とほぼ同額にすぎない。米国のGDPと比べると約1000分の1だ。経済規模で見れば、まるで日本の地方自治体が世界一の大国にケンカを売っているような格好で、その無謀さは明らかだ。

引用元:北朝鮮GDP、鳥取並み 米朝関係は日本の地方自治体が世界一の大国にケンカの構図

 

北朝鮮と中国との関係も、仲が良さそうに見えてそうでもないため、盤石とは言えません

中国に“おんぶにだっこ”状態でいられるならまだしも、ここで核兵器を自ら手放すということは考えにくいですね。

 

誰が得する?北朝鮮の非核化まとめ
  • 米国は、日本や韓国に兵器を売る口実が減ってしまう
  • 北朝鮮は、唯一の外交カードが消えてしまう

選挙を視野に入れた米トランプ政権の立場からすると、東アジアの揉め事は、中国との貿易戦争に集中したいのでは?

 

中国を経済面で徹底的に封じ込めることは覇権争いの観点からもメリットだらけのはずであり、米国が躊躇う理由はありません。

中国への強硬姿勢は共和党、民主党ともに議会で支持されていますから、アピール材料がほしいトランプ政権としても動きやすいです。

それと比較すると、北朝鮮って東アジアの小国ですし、話題性に欠けます。

中国と違って、北朝鮮のような弱小国を今コテンパンにしても、支持率的に美味しくない可能性もあります。

 

まとめ

 

以上の点から、北朝鮮を非核化させることのメリットとデメリットが交錯する米国と、非核化するメリットの無い北朝鮮が、どこまで本気で協議するかは疑問です。

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貞吉 則蔵(さだよし のりぞう) ・40代 ・氷河期世代 ・自由人 ・投機家(相場歴10年超・FX・S&P500ETF・手法の軸足はトレンドフォロー) ・広告代理店マンだった人(10年勤めて退職) ・資格: 宅地建物取引士(合格当時は宅地建物取引主任者) ・出身校: 慶應義塾大学 ㈱電通など ・短編小説 ・エレキギター(Gibson Les Paul Standard・Fender Eric Clapton Stratocaster) ・格闘技(Kickboxing)
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